前回に引き続きモルドバ共和国における消防隊はしご車研修レポート続編です。まずセレモニー翌日に行われたIGSUの授賞式をご紹介いたします。
授賞式会場に到着すると、まずはストリングスの音色でお出迎えです。(この方たちもIGSUの一員です)

IGSUは内務省に所属する国家機関緊急事態総局の中にあり自然災害、火災、事故、疫病などの緊急事態対応を統括しており、いろいろな分野の方が受賞されていて制服も様々でした。消防士、警察官、軍人、ディスパッチャー、パラメディック等々功績があった方たちばかりです。


授賞式のあとは、立食のパーティー形式で各々懇親を深めていました。
バルティ消防本部での訓練
4月7日からは首都キシナウから北に車で3時間ほどのモルドバ共和国第二の都市バルティ市での訓練となりました。

バルティ消防本部



バルティ市(Bălţi)は首都キシナウに次ぐモルドバ第2の都市で、モルドバ北部の主要都市です。
首都のキシナウから北へ135kmに位置しており、ドニエストル川へ流れこむラウト川が流れ、中世には森に覆われていたみたいですが、そのほとんどが切り開らかれており周りは丘陵地に囲まれ山にさえぎられることなく遠くに地平線が見ることができる素晴らしい景観でした。

はしご車訓練
バルティ消防から提案されたトレーニングサイト視察を視察した結果路面が軟弱ではしご車の操作には危険と判断し、ここでも30mと50mのはしご車をそれぞれ建物と仮定して訓練センターで実施することになりました。





キシナウと同じカリキュラムで実施しましたが、訓練内容の共有がしっかりされているようで非常にスムーズに進めることができました。

しかし、途中でまさかの降雪! 危険があるのでいったん訓練を座学に差替えました。


最終的には、ここでもはしご車とポンプ車が連携して救助と消火を行い、安全性、確実性、スピードなどを評価しましたが十分訓練の成果が出ており、筆記試験と併せて全員合格で修了証の授与となり無事にバルティ消防本部での研修も終了いたしました。

モルドバでの研修はこの後も各地で継続され5月2日に最後の都市オルヘイ市で無事終了いたしました。その様子はこちらでご覧になれます。
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