はじめまして!ハリーです。
ブログはじめました。
まずは自己紹介です。
18歳で消防士になり、55歳で所属するNPOの活動に軸足を置くため早期退職しちゃいました。
実は最初は進路を警察官に決めていました。
しかし、結果的には警察官は不採用。
滑り止めで受けていた消防と郵政が採用となり、カッコよさそうな消防士を選択したのが大正解でした!
そしていつの間にか36年間勤務し、退職まで昇任異動と定期異動のため8つの消防署で勤務しましたが、まあこれは平均だと思います。
ちなみに昇任が早い人はもっと異動は多いですよ。
そして、2番目の署から主に救急隊員として勤務していました。
入ったころは救助隊になりたいと言っていたんですが、人生そう上手くいきません。
しかしそれが、また大正解で今の人生につながっているので面白いですね。
現在は退職後に海外で飲食店を経営したり、クリニック勤務したりして今は日本に帰ってきています。
海外起業は退職理由でもある所属するNPOの活動を本格化するためでしたが、この辺りは別の記事でお伝えします。
そんな私ですが、もし生まれ変わって警察官と消防士の両方の試験に合格しても絶対に消防士になります!
その理由とは?
生まれかわっても消防士を目指したい理由!
やりがい
目的が人命や財産を守るという点では、警察も消防も同じです。
警察の方も日夜いろんな、わけのわからない事案(ほんまにくだらん事案が多いです)に対応してくれており感謝感激ですが、個人の裁量の範囲が私の主観では狭い様な印象です。
消防の場合は現場で瞬時に判断を求められることが多く、個人の裁量がその事案の結果を大きく変えることが多々あります。
人命救助や救急の現場で、その現場状況とその日のメンバーが待つ技量を含めたマンパワーからベストに近い活動方針を即座に決定し、時間経過とともにフェーズが変わればまた間髪を入れずに活動内容を変更するといったように五感をフル活用する。。。
これって本当にやりがいがありますよ!
自分の力量を試したいので、簡単な事案より難易度が高い事案を求めるようになっていきます。
もちろん初めから上手く出来るはずはありません。各所属での集合教育や訓練以外に各小隊でのスキルアップ、それに最も大事なことは各個人の自己啓発です。
本題からそれますが、自己啓発にどれだけ時間とお金を費やすかで、あきらかに引出しの数が数倍違ってきます。
今は救助系や救急系のいろんな種類の講習会が全国で行われており、講習会に参加することで日本全国の消防士や医療機関のスタッフとも横のつながりが広がりました。これは大規模災害などで連携するときに意思の疎通もしやすくなるメリットもあります。
私の経験上、阪神淡路大震災の時からJR福知山線脱線事故そして東日本大震災と現場での連携体制は格段に向上しています。
ネットで各災害の写真を見れば阪神淡路大震災の時には同じ所属のユニフォームが固まって活動していたものが、その後の2つの災害では一つの場所に警察、消防、医療機関、自衛隊のユニフォームが混在しているのが見て取れます。
やりがいに話を戻しますが、活動後や後日にその事案の本人あるいは関係者から直接にまたは手紙などで感謝の気持ちを頂いた時も、ほんまにこの仕事をやっててよかった~と感じていました。
それが欲しいから活動しているわけでは無いけど、単純にうれしかったですね。
そして、消防というのは一般人から最も近いヒーローです。
119番したら何とかしてくれると多くの国民が考えています。
その通りです!呼ばれた以上は「ハクション大魔王」の様に全力を尽くします。
ヒーローがやりがいを感じないわけはありません!
これが生まれ変わっても消防士になりたい最大の理由です。
休日が多い
各本部で2部制か3部制に分かれますが、私の本部は2部制だったのでその体制を説明します。
2部制は単純な勤務体制で、警防係をスパッと2つに分けて24時間ずつ交代で勤務するシフトです。
これだけでも1年の半分が非番となります。
これに公休、つまり一般の社会人の土曜・日曜にあたる休みが入ってきます。
実は24時間勤務ですが、勤務時間は15時間で計算されています。
つまり一般の社会人の2日分を1回の出勤で働きます。
では残りの拘束されている時間はというと、これは現場活動を実施した時のみ超過勤務で処理されるという仕組みです。
具体的には9時から23時と翌朝6時から9時までが勤務時間です。
休憩時間がどこかに2時間入るので15時間勤務となります。
これを3回繰り返すと4回目の勤務日が公休になるわけです。
それを7回繰り返すと今度は2回出勤すれば1回公休が入ります。
これも7回繰り返すと、また3回出勤のパターンに戻ります。
およそ2か月間は3回連続出勤し休み、次の1か月半は2回連続出勤し休みという繰り返しですね。
そして、ここに有給休暇も入るので何をするにしても時間はたっぷりあります。
給料
地方公務員給与実態調査結果の概要調べによると、2018年度の消防士の平均年収は約622万円(38.2歳)です。
基本給以外にいろんな手当てが加算されるので、一般の公務員より間違いなくいいですよ。
しかし、その分危険な活動が多く時には殉職も発生します。
同じ本部ではありませんが、私の友人も殉職しています。
家を出る時は、もう帰れないかもしれないと思いながら出勤していました。
マジで当時は、職に殉ずることは本望と思っていましたね。
誤解を招くかもしれませんが、そのくらいの気構えがないとなかなか緊迫のシーンではいい活動はできません。
これだけ聞くと、これから消防士を目指す方が「やっぱやめた」となりそうですがご安心を!
ちゃんと安全管理体制は万全で、日本の消防士殉職率は0.01%程度です。
米国ではもっと多いですが、肥満が多いため心疾患によるものが多数です。
消防署は一つの家族
皆さんは、海外ドラマのシカゴファイアーや911LA救命最前線、ステーション19などをご覧になったことはありますか?
これらのドラマの中で、よく食事のシーンでは全員揃って食べたり、非番日もよく一緒に遊んだり、腹を割って相談しあったりして、まるで家族のような付き合いをしていますよね。
日本も多くは似たようなもので、本当に仲がいいです。
もっと大きな目線で言うと、日本中世界中の消防士が兄弟みたいなもんです。
スキー場やビーチで雰囲気だけで、消防士ってよくわかっていました。
なんかみんな似たような空気感なんですよね~。
海外で消防署を訪ねても、こちらが消防士ってわかるとほぼウエルカムです。
訪問した消防署で一緒にバスケットをしたり、ご飯も頂いたこともあります。
言葉はあまり通じなくても、なぜかボーイズトークは通じたりもします。
うん、やっぱり次も消防士しかありません!
余談ですが、海外の消防ドラマにいろんなキャラクターがいますがそのキャラクターにかぶる署員も結構いてましたよ。
はじめてのブログはこれで、お・し・ま・い。
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