消防海外ドラマ
今はケーブルテレビでいろんな番組が楽しめる時代となりました。
刑事ものは日本でも海外でも昔から大人気です。
消防ものは映画では古くはタワーリングインフェルノが有名でバックドラフトもUSJのアトラクションにもあるほど知られています。
しかし、ドラマとなると海外でもあまりこれといったものがこれまでは無かったように思います。
どうしても火災や大きな事故という状況が設定になるので、制作にはかなりの費用が必要になるのでドラマの予算では厳しかったことも一因かもですね。
最近はコンピューターで映像処理できるのでそのあたりの費用も抑えられますし、インターネットの普及のおかげで市場も世界中に広がったので予算的にも余裕ができてさらに良い映像が出来上がり、かなりの臨場感を味わえます。
シカゴファイアー
私は、シカゴファイアーはシーズン1からずっと見ています。シカゴファイアーのヒットを受けてスピンオフでシカゴPD、シカゴMEDそれにシカゴジャスティスとドラマの横のつながりも気になるので、いつのまにか全作品を観なあかん様に誘導されてしまっていて実にうまい戦略です。
シカゴファイアーがヒットしたからかどうかわかりませんが、911LA救命最前線とステーション19も他局で始まりこちらもなかなか面白いです。
911LA救命最前線・ステーション19
911LA救命最前線にはスピンオフで911Lone Starがあり、ステーション19は医療ドラマ:グレイズ・アナトミーのスピンオフですがシカゴシリーズほどの関係性はないので単発でも楽しめます。
911シリーズの特徴はアメリカでは指令管制が警察も消防も同じなので、そこで勤務する職員もファーストレスポンダーとしてリアルに描かれており、警察、消防との関係性も面白いです。
全てのドラマで共通して言えるのは、消防署の勤務体制や日常、人間関係それに葛藤などをよくリサーチしており、勤務したものにしかわからない消防アルアルが結構出てきます。
全ての日本の消防本部や所轄署が同じではないと思いますが、個人的にはほんまによく再現してると感心してみてます。
これから消防士を目指している方には参考になるので是非ご覧になってください。
例を挙げると以下のような感じです。
消防アルアル
食事は自炊で所轄には大きなキッチンがある
洗濯機と乾燥機は複数台設置
待機室には各自のベッド完備
休憩時間にはTVを独占しているおっちゃんがいてる
2部制か3部制の交代勤務ですが、自分の勤務する部が一番仕事できると思っていて一つの消防署に2部制なら2つ、3部制なら3つの消防署があるような雰囲気でお互いの陰口を言ってる
梯子隊のおっちゃんたちはマイペース
女性も勤務するようになって、ドラマ同様起こることは起こる
大隊長、中隊長、小隊長の違い
などなどです.。
事務所がない?
で、日本と絶対違うところももちろんあって、一番は事務所っぽいところが海外ドラマでは見られません。
実際、グアムの消防署もそうでした。
日本では大きな事務所がもちろんあって、現場や訓練時以外はずっと事務処理してます。
24時間勤務中に15件ほど現場に行ってた時は朝の4時ぐらいまで報告書と通常の起案や調査の処理をする毎日でした。
シカゴファイアーだと中隊長のケーシーや小隊長のセブライドは自分のオフィスがあるので、そこでたまに事務処理している場面もありますが、何故か手書きの書類作成。
今どき手書きで書類作成するのは日本では、始末書ぐらいやで~っといつもツッコんでます。
火災防御戦術
あと、観ていて思うのは装備品はほぼ同じですが、火災防御の戦術は大きく違うところは興味深いです。
日本でも各本部で違いはありますし、海外では建物の構造や地域特性が基本的に違うので当然ですね。
私の所属していた本部は、簡単に説明すると火災の場合部署方面が指令の段階で指定されていて、消火栓部署はせずに東西南北のすべての方向からまずは積載しているタンク水でまずは延焼を阻止します。
もちろんその間に救助隊は屋内の検索や排煙作業に取り掛かっています。
車載のモニターで各隊の部署位置が掴めるので、後続隊も事前命令で決められている方面があり同じ方面で先着している隊がタンク水を使い終わるまでにはその隊に消火栓から水を送るとともに、同じ方面から攻め上げます。
そうしてぶ厚い防御網を構築していきます。
もちろんすべての現場で、この様な事前命令を実施できるわけではありませんので、修正があれば都度無線で連絡しながら状況に応じた布陣にシフトします。
理性のない炎を規律で追い込んでいく詰将棋のようなイメージですが、残念ながら各小隊のレベルの差がありますので隙が生まれる時があります。
嘘みたいな話ですが、理性のない炎って表現しましたが本能は鋭く出来た隙は必ず突いてきます。
よく炎は生き物と表現されるのはこの辺りからかも知れませんね。
隙をつかれたらどうするか?大丈夫です!そこをカバーするのが中隊長の指揮能力です。
日本の代表的な都市の戦術と海外の戦術と比較してみたら面白そうなので、データが集められればアップしますね。
救助に関しては、交通事故はほぼ同じっていうか日本がアメリカのやり方をお手本にしているので当然そうなりますね。
正しい車両救出のノウハウを知りたい方はITLSのACCESSをお勧めします。
でも、現実は今の車はいわゆるクラッシュゾーンを備えている車ばかりなので、制限速度が厳しい日本では交通事故の閉じ込めはあまり発生しません。
つまり横転や横方向からの強い衝撃など除き、キャビンが大きくひずむオフセット衝突の衝撃で激しくボディが損傷していてる場合でもドアは普通に開くことが多いです。
消防海外ドラマの話に戻りますが、一番のお気に入りはやはりシカゴファイアーシリーズです。
シーズン1の時はシカゴPDの主役のボイトがほんまにすっごい悪徳警官で、当時のケーシーの婚約者の焼死にも関わっていたような雰囲気でしたからね。なんか今はすっかり仲良しです。
今後気になるのはケーシーとドーソンの復縁はあるのか?がんばれケーシー!と言いたいとこですがドーソンちょっと自分本位すぎるので慎重に~。
セブライドのシェイを失った心の傷は本当にいやされたのか?
殉職者が多すぎるけど大隊長の胃にストレスで穴が開かないか?
シェイと言えば他のドラマの中でもLDGBの隊員が出てきていますが、実際日本でも同様に勤務しています。
まだまだ、カミングアウトは難しい本部もあることは事実ですが、それを理由にあきらめる必要はないですよ。大事なのは入れ物ではなく中身です。
では、今回はこんなところで~。
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