冒頭に、戦国武将・武田信玄の有名な言葉を置いておきたい。
「一生懸命だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳が出る。」
この格言は、今回の選挙結果と、今の野党の空気を驚くほど正確に言い当てている。

知恵が出る政党の特徴
維新や国民民主の発言を聞いていて感じるのは、常に「自分らが回す側になる」前提で話していること。
- 予算の制約
- 制度の限界
- 現場で起きる摩擦
これを分かった上で、「では、どうする?」から話が始まる。だから言葉がこうなる。
- できる/できないの線引き
- 今すぐ出来る一歩
- 失敗した時の修正ルート
これは理想論ではない。運営をする言葉。
※ある政治家の発言が印象に残っている。「できるかどうかを議論せずに、できない理由だけ並べても前には進まない。」この一言は、今の野党の差を端的に表している。
愚痴が出る政党の特徴
一方で、多くの野党の発言はこう。
- 本来あるべき姿は〜
- 政府の姿勢は問題だ
- なぜやらないのか
正論に聞こえる。でも、その先がない。なぜなら、自分たちが引き受ける前提がないからや。
責任を持たない立場は安全。失敗もしない。結果、言葉が改善ではなく「愚痴の構文」になる。
決定的な違いは「視線の向き」
知恵が出る側は、視線が前を向いている。
- 次の一手
- 次の現場
- 次に起きる問題
愚痴が出る側は、視線が後ろや横を向いている。
- 誰が悪いか
- なぜこうなったか
- 本来はどうあるべきか
前を向いてないから、現場を動かす言葉にならない。
有権者はもう見抜いている
最近の選挙で起きているのは、「正しいかどうか」より「回せるかどうか」が見られているという変化。
- 完璧やなくてもいい
- 一歩ずつでも進め
- 事故ったら立て直せる
この感覚を持ってるかどうか。
そこを感じ取れない政党は、いくら大きな言葉を並べても支持は広がらない。
中道が惨敗した後に残るもの
中道が歴史的大敗をした今、残った選択肢はシンプル。
- 責任を引き受けて知恵を出す側か
- 安全地帯で愚痴を言い続ける側か
維新や国民民主が評価され始めている理由は、思想やキャラではない。覚悟があるから、知恵が出ている。
政治と信玄の言葉
武田信玄の言葉は、精神論のようでいて、実は極めて実務的。
覚悟を決めて現場に立てば、条件の悪さも制約も全部ひっくるめて、人は必ず「どうやるか」を考え始める。
逆に、立場が曖昧で、責任を引き受ける気がなければ、出てくるのは不満と評論だけ。
今回の選挙で起きたのは、まさにこの差が可視化されたということだと思う。
おわりに
政治は評論ではなく運営。
現場を回す覚悟があるところに、人も、票も、言葉も集まる。
これが、今回の選挙がはっきり示した現実だと思う。

コメント