【外れない指輪】の外し方

救急隊

消防署や購入した貴金属店に行けばリングカッターと呼ばれる専用の器具があります。

最近は歯にダイヤモンド電着砥石が使用されているので、指輪の素材により時間がかかる場合はありますが多くは切断は可能です。(100%ではありません)

しかし、やっぱ切るのに抵抗あるって方や、まだ少し時間かける余裕のある方は以下の方法を試してください。

Bitly

プランA

クールダウン作戦

急に指輪が抜けなくなる原因は何かの理由で指が浮腫んでいることが多いです。

浮腫んだことで指輪が指を締め付け止血帯のような働きをしてしまいます。

そうなると指輪の下で血液の渋滞がはじまり、痛くなり指輪を抜こうとしても抜けないことに気づくパターンです。

指輪から指先方向が赤くなっているはずですので、まずは洗面器かボウル(なければ洗面台で)に氷水を入れて、その手を冷やして下さい。

ある程度冷やせば毛細血管は縮まり、若干浮腫みも引く可能性があるので潤滑材として食器洗剤を塗ってクルクル回しながら上下にも動かしながら指先方向に引っ張ってみましょう。

第二関節(親指以外で一番太い関節)を通過する際にはどうしても痛みは伴います。

準備する物

  • 洗面器またはボウル
  • 潤滑剤(食器洗剤など)
食器洗剤

プランB

ゴムバンド作戦

プランAでダメな場合はプランBに進みます。

幅3mmぐらいのゴムバンドを指輪と指の間に通します。

通しにくい場合はペン先やマイナスドライバーなど先の細い物を利用します。

Fire Engineeringより引用

食器洗剤などの潤滑剤をたっぷり指輪付近に塗る。

バンドの両端を持ってクイックイッと指の先端方向に向かって少しテンションを掛けながら全周囲的に素早く交互に何度も引張る。

Fire Engineeringより引用

全周囲的に引っ張るために手をひっくり返してもらい手の甲側もテンションをかける。

Fire Engineeringより引用

これを繰り返すとスコ~ンと抜ける!場合もあります。

準備するもの

  • 幅3~4mm、長さ10cmぐらいのゴムバンド(太めの輪ゴムを切れば作れます)
  • 潤滑剤(食器洗剤など)
  • 必要ならマイナスドライバーなど

まだ外れなければプランCへ!

プランC

クルリンパ作戦

先ほどのゴムバンドを指先方向から同様に指輪の下に通す。

Fire Engineeringより引用  (この写真では指輪の上にバンドがある状態です)

指輪の指先方向に残っているストラップをコルク栓抜きの様に力を加えて伸ばしながらクルクルっと引張りながら巻いていく。

 Fire Engineeringより引用

指の先端まで巻き終われば端末は自分で持つか対象者に持ってもらうかして固定します。

巻く時の注意は、特に第二関節までしっかりテンションをかけて引張りながら浮腫みを抑え込むような感じで巻くことです。

そこまでできれば、次は指輪から手のひら側に出ている部分を指先に向かって今度はほどいていけばゴムバンドに合わせて指輪が指先に移動して、第二関節を超えていきます。

Fire Engineeringより引用

オプションとして、痛みや浮腫みの状況で指の付け根から指先に向けて巻けない場合は指先から付け根に向けて巻くことも考慮してください。

準備するもの

  • 幅3~4mm、長さ10cmぐらいのゴムバンド(太めの輪ゴムを切れば作れます)
  • 潤滑剤(食器洗剤など)
  • 必要ならマイナスドライバーなど

まとめ

  • 時間的余裕がない場合は消防署に電話
  • 時間的に余裕があればまずプランAからスタートしてダメならB、Cへ

一連の流れの動画はここで紹介されています。

Fire Engineering https://www.youtube.com/c/FireengineeringMagazine

タイトル Non-invasive Ring Removal

おまけ

消防署で切断してもらう際には、状況により経験豊富な隊員が実施せず経験のない若手が実施する場合が多くあります。その場合は人材育成のために実施していますので、どうかご理解下さい。

Bitly

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