【消防無線】

消防

無線機はあらゆる機関で使用されていて非常に有用なデバイスですね。今回は消防においても、ライフラインの一つでもある無線機のお話です。

odanより引用

無線機の構造を知る

いきなりですが、皆さん無線機の絵って描けますか?

どんな機械でもそうですが、異常が発生すれば対処するためにはその構造を知っておく必要があります。

救急活動でも解剖生理を理解していると、症状の原因が絞れてくるのと同じです。

災害現場では暗闇での活動や、視界が全く無いような濃煙下での活動も日常的に発生します。

そんな状況下でも確実に無線を操作するには、そのボタン類の配置や意味を知っておくためにも無線機の絵を描けるようにしておくことを強くお勧めします。。

これは、ある消防士が描いた非常に詳細な無線機の絵です。絵心は…ですが正確ですね!

是非、皆さんも簡単な事なんで毎朝の点検時にはしっかり無線機のも見て配置を覚えておきましょう。

位置関係と役割が頭に入っていれば、万が一の場合でもとっさに緊急ボタンを押下できます。

例えぶ厚い手袋をしたままでも、この様にアンテナを利用すれば可能です。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s

毎朝の点検で毎回、感度や明度のチェック時に合わせて実施して下さい。

無線での話し方

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s

通常ではマイクを口元から3~5センチほど離しての通信で大丈夫ですが、フル装備の場合ではどうでしょうか?

この様な状態が現場ではデフォルトになるので、そのスタイルで通話テストを行いましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s

面体で声も通らなくなるので、たまには長文を発報しどの様に聞こえているかをスマートフォンで録音してもらって聞くのもいいですよ。

クリアな会話には叫ばず、大声ではっきりと話し、いわゆるスイートスポットがどこにあるのかを見つけます。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s

スイートスポットを見つけるためには、点検時にフル装備でハンドマイクを移動しながら信号の強度や品質をチェックします。

アンテナの向きを微調整したり、顔の角度や向き、ハンドマイクの高さなどを変えるだけでもスイートスポットの範囲を広げるのに役立つ場合もあります。

International Association of Fire Chiefs のサイトではもっと詳しく説明していますので、ご興味のある方は覗いて下さい。

ちょっとマニアックな職員がいれば専用のアプリケーションを使用して、信号強度やノイズレベルを確認できるので、どこかに寄稿すれば面白いと思いますよ。

PASS(Personal Alert Safety System)はパス

PASS(Personal Alert Safety System)装置は、緊急事態や危険な状況において、消防士の安全を確保するために使用され、消防士が消防活動や救助活動を行っている際に特定の条件(例:一定時間の動きの停止)が発生した場合に自動的に作動します。

当然ですがそんな状況での無線通信は聞き取りずらいので、マイクを手でカバーするかPASSの電源を一時的に切っての通信となります。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s

通信が終了すれば、PASSのスイッチONは忘れずに! 意識を失っても位置を仲間に伝えてくれる非言語コミュニケーション装置です。

無線マイクの位置

マイクの位置はそれぞれ個性が出るところでもありますが、カッコよく見える位置とかで決めたらダメですヨ。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s

これは一つの例ですが、無線機本体は防火服の左胸の無線機用ポケット、マイクもその前についているマイク用タブに引っかけています。

防火服にマイク用のタブ(マイクを吊るす用の輪っか)があるので、そこにマイクをひっかけて使うのは当然だと思いますよね。

でも、もうちょっと高い位置の方が会話しやすいようにも思います。

では次の写真です。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s

これは、上の写真より顔に近いところマイクがあります。防火服の左の襟元にタブがあり、これも防火服に元からついていたタブですが、この防火服のメーカーは上の写真のメーカーよりいい位置にタブをつけてくれています。

しかし、防火服を着装して無線通信を実施するだけなら十分ですが、現場活動の激しさを考えると更に何らかの方法でマイクを固定することをお勧めします。

無線マイク固定の重要性

下の写真をご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s
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これは面体内にカバーをして視界をゼロにした状態で、手探りでホースづたいに脱出する訓練で床が抜けて見事に転落のシーンです。

パニック状態になりながらもメーデーコールをするために、無線で発報しようと試みますが、勢いよく転落したためにタブに引っかけていただけのマイクはタブからぶっ飛んでしまいました。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s
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呼吸器の配管を掴んだり、やっと飛んだマイクを掴んでもが何かに引っかかっていたりと踏んだり蹴ったり状態です。

そんな状態にならない様に、やはりマイクはタブにしっかり固定する必要があります。

しっかり固定もできて、使用時には口元にも移動できるツールとしては、よく消防車や救急車のキーを付けている巻取り式のキーホルダーみたいなものが便利です。

探せばいろいろありますが、ここではそのうちの一つをご紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s
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製品名は「ファイアマイクキーパー」とそのものズバリのネーミングです。

Gear Keeper ファイアマイクキーパー RT2-4022 ラペルマイクリトラクター ねじ式スタッドマウント付き 米国製
ラペルマイクは必要な場所にしっかりと固定されます。 ステンレススチールねじスタッドを使用してリトラクターをバンカーコートまたはラジオストラップに取り付けます。12 オンスの引っ張り力、20 インチの延長。

固定もできて巻取り式のワイヤーである程度の移動も可能で、自動巻取りなので片手で簡単に操作できる理想的な構造なので、ホースに沿って脱出する際にも通信しながらのホースにも片手は常に触れることは可能です。

防火服下はNG

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s
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こんな風に無線機を携帯している消防士はいないとは思いますが、一応NG例で載せときます。

マイクだけ顔は出せてますが、チャンネルを変更や緊急ボタンを押すにも時間がかかりますので非推奨な携帯方法です。

https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s

かっこよく見せるためにこんな風に首にコードを引っかけてる先輩や上司が居たら、その理由を聞いてみましょう。

万が一、現場でフラッシュオーバーや爆発的な火災に遭遇した時にとるとっさの防御姿勢は、本能的にうずくまり体幹を守ろうとします。

その時、一番高温にさらされる部位はどこでしょうか?

コードの耐熱温度はおよそ300℃程度です。

※本記事は https://www.youtube.com/watch?v=xZ8rzA39GsY&t=1683s を元に作成しています。

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